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ネテモサメテモ

強がったポーズの女の子

司書という仕事の現実「今の仕事を選んだ理由・後編」

今週のお題「今の仕事を選んだ理由」
前編はこちら

司書というと…
一般的に結構いいイメージを持たれているとおもう

お洒落な雰囲気のドラマとか漫画、小説などでも
登場人物の職業として選ばれがちだし

まず図書館という場所のイメージが
知的で洗練されている、いいイメージなのでは
汚れ仕事とかも少なそうだし

では実際そこんとこどうなのか
わたしの職歴と絡めつつ紹介する

わたしはこれまで4ヶ所で司書として働いている

1 地方都市の小学校図書館(非常勤職員)

地元の女子大を卒業して、
就活して内定をとったものの、
入社に抵抗があり、加えて健康を害したため、辞退

そのときわたしは司書資格をとっている最中で
大学卒業時には司書教諭の資格をもっていたため
2月頃から司書教諭の資格で働ける職を探した

内定を蹴った時点ではまだ、
正規職員にはこだわっていなかったので、
(実家住まいだったし、遠方に婚約者もいたし)
受かればどこにでもいくという気持ちだった

そして引っかかったのがここ

職場環境はすこぶる良好だった
わたしが職を得た地方都市、K市では
一校に一人専任司書を置くことになっており

数校を掛け持ちすることも
誰かと働くこともなく、
ひとつの図書館を、我が物として自由に働けた

子どもらもかわいくて
先生たちもやさしくて
給食は美味しい、最高の職場でした

仕事としては、日々の
資料の貸出、返却、選書、資料保全、環境整備
オリエンテーション、掃除指導ってとこです

ただ待遇は酷くて、週5日×5時間
日給5,000円いかないくらい
交通費なし(わたしは自費で月4万近く負担)
社会保険制度一切なし

1ヶ月に10万いけばいい方で
わたしはバイトの掛け持ちをしてました

地元のパン屋(月3万とか)
ウェブライター(月2万とか)
月の収入は15万前後

でも年金と国民保険と奨学金、交通費
合わせて8万くらいは毎月出費があって
5万貯金して残りを自分のお小遣いにしてたな

これ、実家じゃないと無理ですね
まあ生活していけないし、
職場までJRで片道2時間もかかったので、
これは続けられぬと転職活動をしました

わたしは電車に乗るのが大好きで、
地元は地方都市なので余裕で席に座れます
通勤時間のうち2時間分は、資格勉強をして、
この年度中に司書資格を取得しました

学生時代の1年弱のダブルスクール
社会人1年目の1年間弱で、
資格取得には2年弱かかったことになります

2 田舎の市立図書館(雇用契約職員)

さて転職活動をしたのはいいものの
司書職の枠なんて田舎には全然なく、
正規なんて夢のまた夢

わたしは結婚したら上京する予定があったので
1より待遇改善されて、実家に近ければOK
くらいのノリで転職活動しました

それで引っかかったのが
M市立図書館のオープニングスタッフ

このM市は
指定管理者制度も業務委託も取り入れておらず、
職員は正規でないにしてもとりあえず
市に直接雇用してもらえました
雇用契約職員という身分で(1年毎更新)

職場環境は最高
まだできたばかりのぴかぴかの図書館で
ぴかぴかの本に囲まれて
10人のスタッフ(みんな同じ身分)と働きました

すごい田舎だったので、
利用者が少なく、仕事はとりあいだったけど
スタッフに歳の差はあれど、みんな平等で

会議にも参加させてもらえたので
言いたいこと言えたし、
やりたいことやらせてもらえた

特に児童サービス(読み聞かせ、クリスマス会など)
選書(新館だったのでどんどん買えた)
に関われたのは大きかったし、楽しかったな

ここに勤めた1年は、
ものすごい冊数の本を読みました
貸出冊数わたしが1位だったらしい…(苦笑)

さて気になる待遇ですが
週5日×8時間
月14万前後(ボーナスあり)
交通費、社会保険制度あり

前よりは改善されましたね
しかし一人暮らしはやはりかなり厳しそう
実家か共働き既婚者なら、なんとか…
というところでしょうか

たぶん司書の枠では、
このくらいの待遇がスタンダードかとおもいます

その後、わたしは結婚し、上京

上京すれば司書として正規職員になれるかも…
(東京は図書館や大学が多いから)
という期待をもちつつ、

就活時期は来年度に定めて
とりあえず仕事を探して、働きはじめました

3 都内の小さな大学図書館(派遣職員)

仕事は、手っ取り早く始めたかったので、
図書館の仕事をたくさん紹介している
派遣サイトで、よさそうなものを探して、
エントリーしました

派遣として働くのは初めての経験でしたが
本社で登録のための面接をして、
希望の仕事を次の週には紹介してもらえたので
大変スムーズにいったかと

そこは本当に小規模な私立大学で
スタッフはみんな派遣で女性4人

リーダー、副リーダーとすぐ打ち解け、
仕事のデキるホープとして
ここまでの経験を活かして働くことができました

大学図書館だったので
書誌登録、相互貸借、郵送複写が主な仕事
デスクワークの入力作業がほとんどでした

待遇はほぼアルバイ
週3×半日か1日
自給1,000円くらい
交通費支給

わたしは夫の扶養に入ってたので
それから外れない範囲で働いてました

そして1年後、再び就職活動
見事(自分で言う)司書正規職員に!

4 都内の公共図書館

わたしにとって、
初めての正規職員としての職場です

わたしは正規としては応募年齢ぎりぎりの
25歳でここに滑り込むことができました

倍率は30倍くらいです
同期はみんな高学歴ですよ~
エリートエリート!!
地方の公立大出身なんて、わたしくらいです

大きい図書館で、
レファレンスに力をいれてます

今の所属先での日常業務としては、
受付対応(レファレンスカウンター)
メールや文書、電話によるレファレンス対応
小~大規模展示業務
HPの更新 などなど、数えきれないほど

ここの図書館はすでに業務依託を済ませていて
フロアワークはなし
職員は主にデスクワーク、事務中心の仕事です

地方公務員というくくりになるので、
待遇は公務員と同じで大変よいです
昇給、ボーナス、手堅いです

さてわたしの職歴を見てもらえるとわかる通り
司書を職業にするということが
「どんなに未来のないことか」
わかってもらえたのではないかと思います

なにしろ
非常勤→契約雇用→派遣→正規という経歴
そしてその待遇

今や正規職員で司書になろうとしたら
ものすごい倍率で、
そもそも地方では募集すらありません

正規で一度採用されたにしても
そこで司書として働き続けられるか、
その確証はありません

なれるとしたら、非正規…
これでは本当に生活していけないんです
具体例は上に挙げた通り

司書の雇用の現実は、日本の雇用全体の縮図です

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