ネテモサメテモ

強がったポーズの女の子

夫と対等であるということ

わたしは女子大出身で
大学でもジェンダー学を学ぶなど
元々フェミニスト寄りの人間です

それも含めて男女(夫婦)の関係について

わたしは結婚してから上京して
1年目はアルバイトしながら家事をし、
就職活動をしてました
まあパート主婦みたいな位置付けです

2年目から、公務員として働きはじめて
その2年目に妊娠、死産を経験し
2ヶ月間の産休をいただきました

この産休の間、初めは体が弱っていて
考えること、感じることすらなかったのだけど
時間が経って、体調が回復するにつれ
夫のことを怖いと感じることが時折ありました

というのは、
直接的な夫の言動とは関係ありません
むしろ、「神田川」ではないけれど、
「優しすぎて怖い」というのに近い

今思えば、
死産後の妻に優しくするのは当然のことですが、
当時は違和感を感じていました

この違和感や恐怖がどこからくるのか考えたら
わたし自身の自信喪失、卑下からかなぁ、と

わたしはここまでの人生で
あまり挫折経験がありません

親が病気で長期間入院したり、事故にあったり、
それが精神的なもので、辛く当たられたり、
そのために小学生で精神的な父親役を
「とと姉ちゃん」のように担ったりと、

そういう経験はありますが、
それはあくまでもわたし自身の問題ではなくて
逆にわたしはそういう経験で野太く育って、
そう簡単に挫折しない、悩まない人間になり、

加えて進学や就職も結果的には上手くいき、
結婚も一番好きな人とできたので
挫折した!という経験がなかったのです

しかし今回、死産したことで、
わたしは子どももまともに産んでやれない
という挫折感に苛まれました

また、仕事ができるくらいに回復しても、
まだ復帰していなかったので、
社会的にわたしは必要のない人間だ
とも感じていたように思います

このような自信喪失、卑下が、夫に対して、
何でこんなわたしにこんなに優しくするんだろう
という違和感、そして恐怖の感情に
繋がっていたんだと思います

わたしと夫の関係性(力関係?)のシーソーが
わたしの中では夫に傾いていました
わたしはそう感じていました

だから夫の言動を
勝手に権力者のもののように感じ、
夫の言うことに逆らってはならない
わたしは弱者なのだから、と

言うなれば「想像DV」みたいな状況に
いつのまにかなっていたのです

当時のTwitterで、乙武氏の不倫に絡めて
こんなつぶやきをしてたのも、
わたしがこの時期このように感じていたからです

「そもそも日本におけるイエって小さい村社会のようなもので、妻、特に家庭に入っている嫁は、社会に出ている夫より弱い立場になりがち。女がパートナーの男にマインドコントロールされる状況は、ほとんどの女性が無自覚なだけで、ごく普通のことになってるように感じる。表面化してないだけで。」

「まともな倫理観の夫を持つわたしだって、肉体的に強い夫に言われることには敏感で、少しびびっちゃうことすらあって(暴力とか振るわれた経験ないのに)。片方がびびって相方の顔色窺い続けてる時点ですでに、家庭内の主従関係が成立するな、とおもう。マインドコントロールに片足つっこんでる。」

それがわたしの場合、
仕事に復帰して、まったくなくなりました

このまま夫に恐怖の感情を持ち続けて
夫婦をやってくのは苦痛だ…と思っていたので
ほんとに安心しました

おそらく、
「わたしは真っ当な社会人として働いている」
という自信が、シーソーの傾きを戻し
元々の関係である「対等」になれたのかと

人間関係の中でも、特に親密な
男女の関係性、夫婦の関係性は
こんなにも簡単に揺らぐ

そこを受けとめられる
寛大で賢いパートナーを見つけられるかが
人生の大きな岐路になると思いました