ネテモサメテモ

強がったポーズの女の子

推しとわた史~アイドルっぽくないから好きになった推しが【正真正銘のアイドル】になって卒業する~

こちらは #竹内朱莉アドベントカレンダー 6月5日の文章です。

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#竹内朱莉アドベントカレンダー は2023年6月21日をもってアンジュルムをご卒業なされる竹内朱莉さんの新たな門出を祝福したい!という趣旨のアドベントカレンダーです。

 

note.com

 

まずは、この文章が非常に自己満足な内容になるであろうことを、謝っておきたい。

ここに書いた全ては「わたしの目から見た、推し(スマ・アンジュ)」の姿および歴史だ。いちアンジュルム(旧スマイレージ)ファン、そして竹内朱莉推しである、わたしことハマダが、これまで彼女を推してきた、ごく私的な覚え書きに過ぎない。

※動画とツイートの引用が多いうえ、1万字を超えています

 

わたしが推しである竹内朱莉を知ったのは、スマイレージ2期加入【2011年8月14日】がきっかけだ。厳密にいうと、以下の動画を見て、強烈に興味を引かれ、好きになった。

どうして2期が気になったのかというと、それは2期メンの加入時の雰囲気が「全くアイドルっぽくなかったから」だった。

元々、スマイレージのオリジナルメンバーの4人(あやちょ、かにょん、ゆうかりんさきちぃ)は知っていて、スマイレージには「王道アイドルグループ」という印象があった。「日本一スカートの短いアイドルグループ」という看板を背負い、甘くかわいらしい歌声、すらりと伸びた手足で、舞い踊る4人の少女たち。


(余談…スマ時代はほとんどの曲をつんくが手掛けていた※1。良曲揃いだが、4人時代ならわたしは「オトナになるって難しい!!!」とか「あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい」とか、等身大の中高生女子が主人公の楽曲が好み)

だからこそ2期が入ったとき、「この子たちがスマイレージに!?」とギャップにやられたのだった。加入初期の「プリーズミニスカポストウーマン!」は、手持ちのポシェットを肩から下げて、鏡の前で何度も振りコピしたなぁ…


歌もダンスも未経験だったかななんが、ダンスの振り入れが苦手で、なかなか周りについていけなかった、この動画も話題になりましたね。一方のタケちゃんはエッグ出身だったので、ダンスに勢いがある。スマ時代のタケちゃんの、首でピッチを刻むようなダンス、好きだったなあ…

当時の推し、タケちゃんは黒髪ショートでスポーティーな雰囲気。外見は中性的な印象で、性格はまさに「竹を割ったよう」にさっぱりしたタイプ。お兄さんのお下がりのバリバリ(マジックテープ)の財布を長年愛用していることでも知られていた。

この動画久しぶりに見たー!2012年なので今から11年前…14歳のタケ坊。幼い〜きゃわ〜

2期が加入して6人体制となったスマイレージ。わたしが初めて参戦したツアーは「スマイレージライブツアー2012秋~ちょいカワ番長~」で、ラスト公演が行われた名古屋(Zepp Nagoya)まで遠征した。

わざわざ遠征したのは「チケット売れ残り」動画を見たのがきっかけ。

この動画、タケがずっと、不服そうにぷくーとしててかわいい。気持ちが顔に全部出てるよ!!それでこそ2期タケ!

まあすっかり大人になった今では(あと、この10年でコンプラ意識高まったしね)「このやり方あかんやろ」と分かるけど、当時はわたしも社会人1年目のぺーぺーでして…違う意味で「こりゃあかん!彼女たちを助けてやらな!」と奮起したわけです。

わたしは元々邦ロックの音楽が好きで、好きなバンドの福岡ツアーには欠かさず参加していたけれど、遠征はスマイレージが初めてだった。さらにはアイドルのコンサートも初めて。打算的なわたしにしては、かなり衝動的な行動だった。

当時のスマイレージのライブは、小規模なライブハウスが会場だった。ホールのように座席がないので、基本スタンディング。そして今のように女性ファンが多くなかったので、「女性専用エリア」なるものが設けられていた。

そもそもの参加者自体が少ないので、その「女専」のスペースにもかなり余裕があり、ライブハウスなのにもかかわらず、悠々とライブを楽しめた。

ライブ直後の感想。わたしは鬱ロックというか、陰気な感じのバンド音楽が好きで、ライブの雰囲気もそっちしか知らなかったから、完全「陽」な雰囲気のアイドルのライブには衝撃を受けた。

特に動画を見る中で気になっていたタケちゃんのかわいさには、心を持っていかれた。当時のスマイレージは「キュート路線」で、タケちゃんは乙女というよりやんちゃキャラだ(った?)けれど、とにかく表現の幅が広いので、俄然かわいかった。黒髪ショートでキュートな楽曲をやるギャップもまた良かった。

で、まあこの通り2年後にはどっぷりですね。

2014年には、「日本全国47都道府県制覇」を目指したライブハウスツアー「2014春~スマイルチャージ~」「2014秋~FULL CHARGE~」ツアーがあり…わたしは前年の春に結婚に伴って上京していたこともあり、7月15日の初めての日本武道館ライブにも参加できました。

(余談…この年の11月に自分の結婚式だったのですが、このころのツアーでタケちゃんがしてた片側編み込みスタイルが好きで、ヘアメイクさんに「こんな感じにしてください」と画像を見せてお願いしました。2014年当時、タケの髪型を結婚式のモデルにしたのはわたしだけではなかろうか…えっへん)

すっかり忘れていましたが、ふわきゃわウフフなミュージカル「SMILE FANTASY!」もこの秋にやってたんですね。このミュージカルは、スマの楽曲を下敷きにしてたとはいえ、全国都道府県ツアーの合間にやってたとは…脱帽です。

このミュージカルはまじでヤバい代物なので、未見の方にはぜひおすすめします。(「竹内くん」にはキュン死(死語)必至です)

と…2014年秋のライブハウスツアー中のお知らせが、スマオタに激震をもたらします。

メンバー増員、そしてグループ名の改名。

6メン時代が3年と、割に長く続いたので、ぬるま湯につかっていたわたしは、頭から冷水をぶっかけられたような気持ちだった。それでも増員は想定の範囲内ではあった。ただ、大好きだった「スマイレージ」というグループ(名)がなくなるのは、なかなかのショックだった。

3期メン(りかこ、むろ、あいあい)の加入は、前述したミュージカル「SMILE FANTASY!」の初日に発表され、新しいグループ名は、2014年秋のライブハウスツアーのラスト公演、12月17日のTSUTAYA O-EASTにて発表された。

新グループ名は一般募集され、1万以上の応募があったそうだが、結局は2期メンバーかななんの案が採用された。わたしは1タケ2かな推しだったので、素直に嬉しかったし、寂しい思いはありつつも、わりとすんなり受け入れられたと思う。

ちょうど発表の現場に居合わせたので、「旧スマイレージ」ではなく、新しいグループとしての「アンジュルム 」なんだという気持ちに切り替えられたのもあるかもしれない。

アンジュルムになってから、初めてライブに参加したときのツイート

アンジュルムに改名してからは、目まぐるしくメンバーが入れ替わっていきましたね。

2015年11月

かみこ(4期)加入、かにょん(1期)卒業

2016年5月めいめい(2期)卒業

2016年7月ももな(5期)加入

2017年6月ふなっき、かわむ(6期)加入

2017年12月あいあい(3期)卒業

2018年11月はーちん、れら(7期)加入

2015〜2018年はちょうどわたしも人生の変革期で、ライブに行ったり、行けなかったり…でもなんとか卒業コンには全部参加できました。

2016年には、2期のめいが卒業したからか、こんなツイートしてる(泣)

2017年、ずっと見た目も中身もやんちゃな悪ガキで通ってたタケちゃん、雰囲気がグッと大人っぽくなってきましたね…(泣)

ツアーではライブハウスだけではなくて、ホールも入るようになってきた頃らしい。

ちょうど同時期に蒼井優さんが、アンジュルム好きをTVで公言し始めて、このころからかな?(定かではない)ライブの女子率が急上昇してきました。(ちなみに菊池亜希子さんは、昔からのハロ好きで、公言もしてましたね)

2018年にはーちん、れらの加入が発表された日も、たまたま現場(パシフィコ横浜)にいました。この日のライブは最高だったらしい。

そしてそしてついに、タケ推しにとって運命の日がやってきました…2019年5月、リーダーあやちょの卒業に伴い、タケちゃんが次期リーダーとなることが発表されたのです。当時のわたしの感想はコレですが…

そして迎えたあやちょの卒コン。わたしも武道館にいました。確かあのとき、「交差点」の途中で、最初に泣き始めて、歌えなくなったのは、意外にも、普段はクールなりなぷだった。それにつられたタケちゃんは、ボロボロ涙をこぼしながら、声を震わせて歌っていたなあ。

「交差点」後のりなタケの絡みは最高でした。

いや~この公演は泣きに泣いたね。そして笑った。

タケちゃんは最後の挨拶で、泣きながらすごく弱腰だった。リーダーになることへの不安を素直にあやちょにぶつけてた。

でも、改めて調べてみたら、こんな風に言ってたらしい。わたしの記憶にあるよりずっと前向きな言葉だった。

「またこの場所に戻って来られるようにがんばりますので、この場所を守っていきますので見ててください。安心して卒業しないでいいんで、もうずっと心配していてください。そしたら、わだちょがいつでも見てると思ってがんばります」

引用:アンジュルム和田彩花、笑顔で再会誓った卒業公演「ステージに戻ってくることが次の夢」(ライブレポート / 写真10枚) - 音楽ナタリー

とはいえ、タケちゃんがリーダーになってからというもの…2019~2020年にかけては、アンジュルムにとって波乱の時期となった。2019年にはあやちょを皮切りに、同期のりなぷとかななんが卒業。2期はタケ1人に。2020年に入ってからは、むろ(3期)とはーちん(7期)、ふなっき(6期)が卒業。さらにコロナの影響でツアーが中止になるなど、先行き不透明な日々が続いた。

それでもタケちゃん率いるアンジュルムは、コロナ禍でも着実にファンを増やし、2022年6月には、卒業者なしの武道館公演を達成。このときは「あやちょとの約束を立派に果たしたなぁ」と感慨深かった。わたしは2020年に地元にUターン移住していたので、現場にはいなかったけれど。

そしてその年の12月、最愛の推し、タケちゃんの卒業が発表された。わたしはここ数年、ずっとそのことばかり考えていたので、「ついにきたな」という思いだった。

卒コン行くために、その日のうちにFC入った。

タケちゃんの卒業について、わたしの思い。

そして今、この記事を書いている途中の、2023年5月28日。

おそらくわたしが推しと同じ空間にいられるのは最後であろう、タケちゃんにとっての最後のツアーの、最後の福岡公演に参加した。

タケちゃんと出会って11年…わたしは接触系のイベントに自ら参加したことがない。予期せぬ接触(2014年、公演後の握手会のみ)を除いては。

(「6人みんなが卒業するまで応援するから!」なんて書いてるよ〜!やだ〜!来月で応援完了してまう〜)

さて、接触イベに参加しなかったのはなぜか。これは、わたしのポリシーによるものだ。「アイドルは手の届かないところにいてほしいから」ずっとそう思っていた。

でも違ったらしい。だって100%タケちゃんに認知されてないわたしですら、ラストのライブで失恋めいた気持ちになったのだから。接触勢やガチ恋勢は、もはや胸にどでかい穴が開いて、数年はふさがらないのではないだろうか。

つまりわたしは、アイドルとはいつか別れ(卒業)がくると分かっていたから、自分が傷つかないように、無意識にタケとの距離をとってきたのだった。そのことに、最後の最後になって気が付いた。なんと情けない奴だろう…皆さんの勇気に脱帽です

でも最後にきたのは、やっぱりタケちゃんへの圧倒的感謝だ。青春をスマイレージアンジュルムというグループにささげてくれて、本当にありがとう。出会ってくれてありがとう。こんなに長い間、タケちゃんを推せて、わたしは本当に幸せでした。

「アイドルっぽくない」という理由で好きになった推しだけれど、デビューから12年、名実ともに立派なアイドルに成長して。こんな未来は全然想像できていなかったよ。

卒業後は、とにかく好きに生きてほしい!!書道で人生を切り拓くという夢はもちろんだけど、今までできなかったいろんなあれこれを経験してほしいなあ。

(個人的には「根っからプレイボーイ」の歌詞に出てくるようなヒトと出会って、夢中になったり、振り回されたりもしてほしい。曲聴きながら「こんなヤツを好きになっても、タケなら楽しめそう」だなって考えて、楽しくなってた。)

 

最後に、わたしが12年タケを追いかけてきて「ここだな」と思う、竹内朱莉の魅力を。

①感覚の鋭さと表現の幅広さ

感受性が豊かで、歌、ダンス、書と、いろんな表現を持ってるところ。わたしが好きなのはやっぱり歌だなぁ…あのきゅるフワっとしたかわいい声、ハネたリズム…もう当分?聴けないなんて信じたくない!わたしは耳が悪いのか?声を聴き分けるのが苦手なのだけど、タケちゃんの声は声質や歌い方で一瞬で聴き分けられる!

②努力家で自信があるのに謙虚

①でまとめた通り、タケちゃんはセンスと才能にあふれている。にもかかわらず絶え間なく努力を続ける。彼女が「これで良し!」と思えるところまで。自分はもちろん、メンバーたちのことも、しっかりステージに立てるようにサポートして、ひっぱりあげる。

タケちゃんのパフォーマンスは自信にあふれている(ように見える)が、これはたゆまぬ努力あってこそだ。自信をもってステージに立つために、努力を惜しまない。

そして、ここが重要なのだが、自信を持ってパフォーマンスをしている反面、彼女は非常に謙虚だ。図に乗ることはまずない。謙虚なのは、生来の恥ずかしがりや照れ屋であることも関係しているのかも。かわいいかわいいですね

わたしは参加できなかったのですが、ハタチのバーイベでお母さんからの手紙を読む企画があって、活動を始める前に、手を抜かない、時間を守る、誤解を招く行動は避ける…といった、いくつかの約束をしたというエピソードがありましたね

探してみたら、よそさまのツイートがあったので、引用させてもらいます

口答えはするけど、迷惑はかけてない、っていうのがいいですね。するべき主張はするけど、迷惑はかけないっていう。自由人に見えて、本当はすごくまじめで品行方正なところが最高に好きです。度を超えたケチさも庶民ぽくていい

③仕事は「楽しんでやる」というポリシー

わたしも仕事は「楽しんでやる」派なので、これは非常に共感できるところです。特に、タケちゃんのようにリーダーという役職にある人が、率先して楽しむ姿を見せるのはとても大事。どんな苦境にあっても、リーダーが笑顔で、楽しそうにしていれば、グループの雰囲気はそう簡単には悪くなりません。あやちょリーダーとは違う、自分なりのリーダー像を見つけて実践したタケはほんとにすごい!

【竹内朱莉さん】ハロプロ流リーダー論「自分も楽しむ気持ちが大事。自信のなさを力に変えて!」 | MORE

④素直さ、まっすぐさ

タケちゃんはアイドルっぽくない。模範的な?「アイドル像」とは全然違う。品を作ったり、媚を売ったりしないし、できない。おそらくは、したくないから。

バリバリの財布を長いこと使い続けていたのも、水着になりたくなかったのも、「ただ、それで十分だったから」「ただ、やりたくなかったから」という理由が一番にくると思う。(もちろん他にもいろんな思いがあると思うが)これは彼女が素直でまっすぐだから。だからこそ、人間としてすごく信頼できるし、惹かれる。

⑤圧倒的なまでの包容力(愛され、人たらし)

タケちゃんが彼女にしかできないスタイルで、リーダーとして大成功したのは、やはりこれが一番大きな理由だと思う。「この人がいるから大丈夫」という安心感がタケにはある。ファンにとってもそうだし、メンバーにとってもそうだったと思う。精神的支柱、ってやつだ。しかもこれ、本人が計算でやってない、無意識でやってると思うので、天性のものだと思うんだ…

↓これ思い出した

蛇足ですが、ついさっき、ライブの余韻で「ええか!?」口ずさんでたら、この歌詞めちゃタケイズムだな!?となったのでご紹介。

大きな希望 この胸に掲げて

小さな努力 日々続けたい

(中略)

大きな期待 一身に背負ったり

小さな誤解 そのままだったり

愛するから 愛してるんだから

ドリームを この手に

特にラスサビの歌詞は、タケちゃんがリーダーになってから、卒業するまでを彷彿とさせるような…と思って、感動しました。

とはいえ卒業公演まであと15日!あとたったの2週間!?ひい!!

わたしは残念ながらチケット取れず(卒コンのためにFC即再入会したのに申し込みミスった、ポンコツ)おそらくライビュで見ますが、最後まで駆け抜けて!思いっきり!!わたし(たち)はその姿をじっと、ただじっと見ているから!もう、「ファンのために何かしよう」なんて思わなくていいから。ただ自分だけのために、アンジュルムでいる最後の日々を過ごしてほしいです。

 

最後の瞬間まで、「アンジュルムのタケちゃん」が大好きです(もちろん、そうでなくなっても、ずっと好きです)。心から応援しています。

 

※1

“つんく♂路線継承”のJuice=Juiceと“脱・つんく♂”のアンジュルム 両グループの方向性を分析 - Real Sound|リアルサウンド