ネテモサメテモ

強がったポーズの女の子

「今日の晩ごはん何がいい?」

わたしは結婚して4年、
夫のことはだんだんわかってきたところだが、
生活のなかで、しばしば「あれ?」と
違和感を覚えることがあり、

その一つについて、
今日やっと言語化できたので紹介したい

それは夫の美点のひとつで、

日々の「生活」と「仕事」、
双方に同じ価値を見出だしているところ、だ

これは文字にすると当たり前のようだが、
実際には意外と持てない感覚である

このことに気づいたのは、
仕事中の連絡がきっかけだった

わたしは不規則勤務なので、
休日や昼休み、退勤の時間がばらばらで、
必ずしも夫と一致しない

それで、予期せず(もしくは仕方なく)
彼の仕事中に
メールや電話で連絡をすることがある

そんなときでも、彼は大抵連絡に応じる

彼の仕事中に
「保険の支払いって済ませた?とか」
「今度の休み○○(映画)を観に行きたい」とか
「冷蔵庫に何の食材があったっけ?」とか
そんなメールをすると

30分もせずに
「済ませたよ」
「いいね、どこであるの?」
「白菜と人参かな」などの返信がくるし

電話でも同様
休み時間でなくとも、電話に出ることさえできれば
どんなに下らない
(少なくとも仕事と比べるとそう感じられるような)
質問や提案に対しても、
普段通りの態度と口調で対応してくれる

もしかしたらこれってすごいことだ

たとえば小説やドラマ、映画で
妻が仕事中の夫に電話するシーンで
妻は大抵生活についての話を夫にする

その内容が結構緊急性のあるものであっても
(例えば子どもが熱を出したとか)
夫は、さも苛立たしげな態度をとる

なんなら
「そんな下らないことでかけてきたのか」
と言いさえする

わたしはこう言う夫の気持ちがよくわかる
わたしも仕事中に生活の話を持ち込まれたら
苛立つと思うからだ
業務や状況にもよるけれど

仕事モードと生活モードの切り替えは
そう簡単にはきかないものだ

いくら普段
「生活も仕事も同じくらい大事」と言っていても
それが実際に行動に表れている人は
少ないのではないだろうか

しかしうちの夫はそれがばっちり表れている

たとえば今日、
わたしは昼休みに所用で夫に電話をかけた

それはお金に関することで
なかなか大切な報告だった
だから仕方なく、電話にしたのだった

わたしが用件を伝え終え、
電話を切ろうとすると、夫が言った

「ちょうど、今日の晩ごはん何がいいか考えてた」

これはなかなかに衝撃だった
だってまだ昼なのだ
なのにもう夕飯の献立を考えているのだ

彼は日中働いてない専業主婦でもなく、
実家の母でもない
28歳で仕事をそこそこ忙しくこなしている、
妻のいる男だ

それなのにもう、
わたしと作る夕飯の献立のことを考えている…

「生活」と「仕事」が、
天秤に乗っかってちょうど釣り合うような、
そんな価値観をもつ男なのである

すごいなぁ
わたしも口だけでなく、
そんな風に生活を大切にして暮らしたいと、
あらためておもいました

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