ネテモサメテモ

強がったポーズの女の子

セカンドオピニオン【死産後流産その4】

ネットでいろいろ調べてみたところ、
稽留流産の診断は、
その産婦人科の機器や医者の腕によって
変わることもある、らしい

まぁそうだよなと納得して、
流産はおそらく確定だとわかっている前提で、
前に悪阻で入院して死産もした市立病院に
行くことにしました

予約なしなので2時間くらい待ったかな
診てくれたのは、若い女医さんでした
多分わたしたちと変わらないか年下くらいの年齢

内診して、やはり稽留流産でしょうとの診断

先生が質問ありますか?と訊いてくれたので、
「進行する可能性とかタイミングとかは
 わからないんですよね」とだけ

予想通り「それはわからない」とのこと

わたしは納得して、「ありがとうございます」と
去ろうとしたのだけれど、

待ち時間が長かったせいか、
わたしの対応が気に食わなかったのか、
付き添ってくれてた夫が
食い気味に先生に質問を始めた

曰く、「染色体の検査が~」「不育症が~」と

女医さんがそれなら
「もっと詳しいドクターがいますので」と、
一旦奥に引っ込むと、

夫はわたしに叱り諭すように
「もっと聞きたいこと全部聞かないとだめだろ」と

わかっていたとはいえ、期待はしていた
稽留流産の再診断にショックを受けていたわたしは
事実を受け止めるだけで精一杯で、
これから先のことを考える余裕はまだなかった

それなのに夫は続けて
もう稽留流産と確定したのだから、
元の病院に、手術や日取りについて聞けと言った

病院に行くのも、手術をするのも億劫で
できれば先延ばしにしたいくらい
自分の仕事のことも考えないといけないし
(早出遅番休日出勤ありの業務のため)

なのになんで手術を受ける本人ですらない夫に
そんな風に言われて急かされなければいけないのか

「それなら別に付き添ってくれなくていいよ」
と言い返すと、夫は気分を害したらしく、
「そういうことじゃない」と黙った

あまりの理解のなさに、先生が戻ってくる前に
泣いてしまった
病院で泣くなんてなるべくしたくないのに
身内に傷口をえぐられてしまったから

その日、泣くつもりはなかったのに、
夫の無神経さに帰宅後もずっと泣いていた
独りで来た方が100倍マシだったな、と思った

男性はそもそも、体の構造上、
子どもをわが子と実感する機会が少ない

うちの夫は子ども大好きで、
死産した時も、赤ちゃんに話しかけたり
着替えさせたりと手をかけていたけれど

長い間お腹にいた後期死産と比べて、
流産はあっという間のできごとだったから
わたしほどの実感はできてないだろうな

わたしは流産の処置、
体より心の負担がずっと大きかったです